こんにちは、ファイナンシャルプランナー・
相続診断士の利光洋伸です。
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老後への資金準備
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昨年は『老後2000万円問題』が
インターネットでも話題になりました。
私のお客様からも多くのご相談を
いただき、老後への準備として
資産運用がより身近になった気がします。
2000年ごろから国が
貯蓄から投資へと方向転換を
促していましたが中々、
浸透していなかったので
大きな変化だったと思います。
そこで今回は老後の資金準備として
使われているものの一つである
『NISA』についてお話したいと思います。
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50歳以上の方がほとんど
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NISAの年代別口座開設状況を見てみると
50歳以上の方が7割弱を占めています。
これはNISAが出来た当初は一般NISAしかなく、
一時金で運用出来るのがお子さんが
ある程度、大きくなった方に限られるという理由で
若い方には浸透していませんでした。
しかし、最近ではつみたてNISAも
出来ました。それにも関わらず
50歳以上の方が多いのはなぜでしょうか?
その理由はやはり、セカンドライフを
迎えるまでの期間が短くなり、老後の生活が
身近に感じたり、老後資金を殖やすために
NISAなどを活用してる方が多いようです。
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メリットは理解している
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しかし、ご相談いただく中で
気づいたことがあります。
それはNISAのメリットばかりが
注目されていてデメリットを
把握していない方が多く
いらっしゃるということです。
メリットはご存知の方も多いと
思いますが
通常、特定口座や一般口座の場合、
運用益に対して約20%の
税金がかかるのに対し、
NISA口座で運用すると
税金がかからないというメリットが
あります。
ですので100万円投資して50万円の利益が
出た場合は通常、10万円の税金が
引かれて40万円の利益になるのが
NISA口座の場合はそのまま50万円の
利益を確保することが出来ます。
メリットはご存知の方も
注意すべきはデメリットです。
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デメリットは大きく2つ
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NISAのデメリットは大きく2つになります。
1つ目は損益通算や3年間の損失繰越ができないと
いうことです。
これに関しては図を見ていただいたら分かると
思いますが通常、複数の口座で取引を行っていて
利益と損失が出た場合は損益通算することが出来、
利益から損失を引けるので税金を減らすことが
出来ます。
しかし、NISA口座では利益が出ても損失が出ても
税金の対象から外れるため、損益通算は
出来ません。
ですので利益が出ないと不利になる可能性が
あります。
もう一つのデメリットは運用期間終了後に
元本より減っていた場合、一般口座などに
移すとそこから新たな取得価格として見られる
点です。
例えば100万円で投資して運用期間終了後に
60万円になってしまい、一般口座に
移したのちに100万円に戻っても
100万から60万円を引いた40万円に
税金がかかってしまいます。
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理解したうえで始める
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銀行預金に預けていても
金利がつかないため、NISAなどで
運用することはとても大事なことだと
思います。
しかし、メリットデメリットを理解せず、
メリットばかりに注目しては、
必要な時期になった時に
後悔することになるかもしれません。
今は様々な金融商品がありますので
ぜひ、そこを理解して始められて
ください。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
次回もお楽しみに!
ファイナンシャルプランナー・相続診断士
利光洋伸
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